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2025.08.01
【参加者の声】【母校の同窓会運営と向き合う中で、教科書読書会がくれたペースメーカーと仲間の存在】坂井 香織さん(『コミュニティマネジメントの教科書』読書会 第4期参加者)

NPOや市民活動・地域活動など、様々なコミュニティ運営に携わる人々が抱える悩みに寄り添い、具体的な解決策を提示してくれる「コミュニティマネジメントの教科書読書会」。今回は、過去の参加者である坂井香織さんに、参加の動機から得られた学び、そして未来の参加者へのメッセージを伺いました。

組織運営の壁に直面し、教科書読書会へ

坂井さんが教科書読書会に参加したのは、母校の同窓会70周年記念プロジェクトに携わる中でのこと。特にWebサイト立ち上げを目前に控え、「団体の理念やコンテンツをどう設計し、人に届けていくか」に悩んでいたタイミングでした。

特に、高齢の役員が多い中で、若い世代である坂井さん自身が多くのタスクを抱え込み、孤立感を感じることもあったそうです。「私ばかりがやっている、熱量が違う、という悩みが常にありました。ホームページ制作のようなデジタルなタスクになると、周りには『無理無理』という声が多く、どうしても自分に集中してしまう状況でした」。

また、普段の仕事と並行しての同窓会活動は、どうしても後回しになりがち。「教科書読書会が定期的に開催されることで、『ああ、そうだ、同窓会の方もやらなきゃ』と、自分のためのアラート、伴走者のような役割も果たしてくれました」。

坂井さんにとって読書会は、活動を着実に前に進めていくための「ペースメーカー」のような存在でもあったのです。

関西の同窓会の集まりに参加している様子

著者の解説と他者の視点から得た「深い」学び

「一番の価値は、やはり著者の呉(ご)さんが直接解説してくれることです。自分だけでは読み解けなかった部分を深く解説してもらえることで、理解が格段に深まりました」。

特に印象的だった学びとして、坂井さんは「リーダーはコーディネーターだから、全部をやってはいけない」という言葉を挙げます。「自分は愛着があるからこそ全てに手を出したくなるけれど、それがかえって周りの人の行動を抑制してしまう。一歩引いてコーディネーターに徹することで、周りが自然と動き出すという気づきがありました」。

さらに、教科書読書会では似たような立場で奮闘する参加者の事例や悩み、工夫に触れることができたことが、大きな気づきや安心につながったと話します。「『任せる』と『支援する』の両輪に関する議論など、自分だけでは気づけない他者の視点から悩みを考えることができ、学びがとても深かったです」。

「何者でもなくても大丈夫」─ 初めての人にも開かれた読書会

これから読書会への参加を検討している方々に向けて、坂井さんからは力強いメッセージが贈られました。

「参加を検討されている方の中には『私なんか』と思ってしまう人もいるかもしれません。でも、別に何者でなくても大丈夫です。何かの団体の代表や幹部でなくても、サークルのリーダーになったり、ちょっとした集まりの幹事をすることになったり。そんな状況でも、何も心配いりません。」

そして、坂井さんは「この教科書は、まさに『運営者の心に寄り添った』唯一無二の一冊だ」と話します。「私自身、同窓会の幹事を務めるにあたって色々な情報を調べましたが、この教科書ほど『1から10まで、かゆいところに手が届くようなこと』を詳しく書いてくれているものはありませんでした。年間計画表の作り方など、本当に実践的な内容が網羅されています」。

「何か集まりをまとめることになったり、イベントを引っ張る立場になったりした際に、何から手をつけていいか分からない…そんな時に、この教科書と読書会はきっとあなたの心強い味方になってくれるはずです」。

坂井さんの言葉からは、読書会が単なる知識の習得の場に留まらず、実践的な悩みを解決し、共に学び、励まし合える「仲間」と出会える場所であることが強く伝わってきました。

同窓会本部のイベントに参加したときの様子

 

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