全国の運営ボランティアが集結!実践者同士が学び合う年に一度の合宿

2025年6月28日・29日の2日間にわたり、チャリティーサンタが全国の運営メンバーを対象に合宿を開催しました。
私たちCRファクトリー・コミュニティキャピタル診断チームも参加し、支部を超えたメンバー間の対話の場に立ち会わせていただきました。
チャリティーサンタとは?
“誰かのサンタクロース”になれる社会を目指して

チャリティーサンタさんは、「あなたも誰かのサンタクロース」を合言葉に、2008年から活動を続けている日本発祥のNPOです。
クリスマスイブには、全国のボランティアがサンタクロースに扮して家庭を訪問し、子どもたちにプレゼントを届ける「サンタ活動」を行っています。
現在はその活動の幅を広げ、書店と連携して絵本を届ける「ブックサンタ」、誕生日にケーキを届ける「シェアケーキ」など、経済的に厳しい家庭を対象とした支援も展開しています。
寄付や協働を通じて、“子ども達に愛された記憶を残す”というミッションを実現するための社会的なしくみづくりを進めています。
組織づくりを支える共に歩んだ実務家・研究者の共同研究
NPO法人CRファクトリーは、上智大学(川西研究室)とともに、「どうすれば、より良い組織・チームを育てていけるか?」という問いに向き合い、2014年より「コミュニティキャピタル研究会」という共同研究プロジェクトを進めています。その一環として、チャリティーサンタに継続的にご協力いただきながら、現場の声とデータをもとに研究を深めています。
この取り組みの中で生まれたのが『コミュニティキャピタル診断』です。16項目の設問を通じて、コミュニティや組織の状態を可視化・分析し、具体的な改善へつなげるための診断ツールです。
チャリティーサンタがこの診断を導入した背景には、「全国の支部を横断する組織としてのあり方を見つめ直したい」「個人の想いとチームの目的が両立する“共創する組織”を育てたい」という強い意志がありました。以来、毎年診断結果をもとに、支部ごとの自立性や、つながりの質を高める工夫を重ねていただいています。
近年、NPOの世界では「関わる人が少なくなってきている」「活動を続けることが難しくなっている」といった声が多く聞かれるようになっています。実際に、担い手が減ったり、団体そのものがなくなってしまうケースも少なくありません。
こうした課題に向き合うために、現場で活動する人たち(実務家)と、理論やデータをもとに分析する研究者が一緒になって、「どうすれば、無理なく続けられるコミュニティや組織がつくれるのか?」を考えていくことが、とても重要だと考えています。

▶︎コミュニティキャピタル診断とは?|チームの状態を見える化するツール
この診断は、「メンバー同士のつながり」「目標への共感」「活動への参加意欲」など、コミュニティに欠かせない要素を16項目で可視化するものです。組織やチームの状態を多角的に捉えることで、どこに強みがあり、どこに課題があるのかが明確になります。
▶︎共同研究のあゆみ!現在、以下のイベントアーカイブを無料公開中!
タイトル:“社会に関わる”が“わたしを育てる” 〜実践・支援・研究から学ぶ、参加のデザインとは?〜
合宿の様子|“失敗”を持ち寄り、学び合う対話の場

CRファクトリーは、この合宿にも毎年伴走させていただいています。
チャリティーサンタは、子どもたちに特別な思い出を届けるために活動をしています。その実現のために、より良いチーム作りに励み、支部間で学びあい、振り返りをし、全国の仲間とともに活動を考える合宿が毎年開催されています。
この合宿は、12月のクリスマスシーズンという最大の繁忙期に向けた“助走期間”という意味合いもあります。新たに支部の代表となった方や、新メンバーが加わるタイミングに合わせ、年末までに支部づくりのヒントを得る場として設計されています。
また、全国に展開する支部においては、それぞれの代表の経験年数や背景も異なります。だからこそ、横のつながりを意図的に生み出すことが重要であり、この合宿では、そうした関係性を築くことも大きな目的のひとつとなっています。
今年の合宿では、参加者一人ひとりが、これまでの活動を振り返る「棚卸し」のワークショップを実施しました。また、「しくじりコモンズ」というボードゲーム形式のワークショップでは、成功体験や失敗体験、そこに伴う葛藤や感情を、メンバー同士が率直に語り合いました。
「他のメンバーがどんな思いを持っているのかを知れてよかった」
「同じような失敗をしている方もいて、相談したいなと思った」 など
メンバー同士の思いが交差し、共感や発見が自然と生まれる場面が見られました。
孤立させない仕組みが、全国の活動を支えている
チャリティーサンタでは、全国に広がる支部の活動を安定的かつ継続的に支えるため、運営基盤の整備に注力しています。支部の立ち上げから日々の運営まで、個々の現場に任せきりにするのではなく、本部事務局が一貫して伴走し、実務支援や情報提供を行う体制を整えています。
加えて、各地の元代表・副代表など、現場経験のある人材が「アドバイザー」として支援に関わる仕組みを導入。新任の支部長や運営メンバーが、日常的な課題やマネジメントの悩みを相談できる環境を構築しています。これにより、支部ごとの“孤立”や“手詰まり感”を防ぎ、継続的な活動に向けた心理的な支えとなっています。
こうした支援体制は、単なるヘルプデスクにとどまらず、全国規模の組織ネットワークとしての結束を生み出し、団体全体の持続可能性を底上げする要素となっています。支援を“人”で循環させるこの仕組みは、リーダー層の成長やノウハウの蓄積にもつながっており、支部の数や地域が増えていく今後の展開にとって、極めて重要な基盤になります。
このような“支部を支える仕組み”は、全国展開を目指す他のNPOや市民活動団体にとっても、多くのヒントになるのではないでしょうか。
次のステップへ|“理想のチーム”を描くための対話と診断研修
チャリティーサンタさんは、今年もコミュニティキャピタル診断を受診してくれています。
今回の合宿では、参加者自身の振り返りや対話を通して、これまでの活動や組織のあり方を定性的に見つめ直す時間を作りました。
そして次のステップとして、診断結果を活用した研修が予定されています。
この研修では、自分のチームの“ありたい姿”を言語化し、それに対してコミュニティキャピタル診断をもとに現状とのギャップや課題を分析していきます。
加えて、診断結果や理想像を共有し、互いにフィードバックし合う時間も設ける予定です。
他支部のメンバーからの視点や問いが、自分の支部の組織づくりを見直す大きなヒントになるはずです。
「それぞれの支部が、それぞれの理想に向けて自立的に歩む」
そのための土台となる対話とアクションのきっかけとなる場を、ともに作っていきたいと考えています。
\ チャリティーサンタでは、一緒に活動する仲間を募集しています /
全国30都道府県を超える支部で、学生・社会人問わず活動をしています。
「職場以外の活動や人間関係を充実させたい」
「子どもの笑顔のために何かしたい」
そんな想いを持つ皆さん、ぜひご応募お待ちしています。
https://activo.jp/s/a/63994





